神様・・・ 本当にいらっしゃるのならば・・・・・・・ 僕の、この願い どうか、どうか・・・ 叶えてください――― 僕の好きな人の恋を叶えてあげてください――― 神様、僕には好きな人がいます。 太陽のように明るく、美しい人。 僕とは違って、光の中で生きるために生まれてきたような人。 その人は・・・今・・・苦しんでいます。 恋と友情の、狭間に置かれて・・・・ 僕は、彼女の恋の相談役。 僕には無邪気な笑顔を見せてくれる。 『友達』として・・・ 彼女は、ドクターのことが好き。 でも、ドクターは彼女の事を見ていない。 彼が見ているのは彼女の親友。 これ以上、彼女にとってつらいことがありますか? 僕は、好きな人が幸せであってくれればいいと思います。 ・・・その隣にいるのが、自分であればいいと思うこともありますが。 でも、彼女において、それはない。 彼女が好きなのはドクターなんだから・・・ 「決めた!!クリフ君、私、ドクターに告白する!!」 僕の好きな人――クレアさんは言った。僕に向かって・・・ 「やっと決めたんだ?いってらっしゃい。」 精一杯の笑顔を作り、クレアさんに答える僕。 本当は、『行かないで』って言いたい。 でも、言えない。クレアさんの気持ちを知ってるから。 「うん!!いってくるね!」 元気よく、教会を飛び出していったクレアさん。 その笑顔が、戻ってくるときにもあるといいな・・・ しばらくして。 「ただいま〜♪」 クレアさんはご機嫌で、笑顔で帰ってきた。 上手く・・・いったのかな? 喜ぶべきなのに、素直に喜べない。 「どうだった?」 そんなの、聞かなくてもわかりきってる。その笑顔を見れば・・・ 「断ってきた♪」 そう、断って・・・・って、あれ? 「えぇぇっ!?」 驚く僕とは裏腹に、クレアさんはニコニコと笑っている。 「あのね、私、ドクターにOK貰ったの。 なんだけど・・・何かが違う気がして。 それで、私が好きなのは?って自問自答して 一番に思い浮かんだのってクリフ君だったんだww たぶん・・・一番最初から。 ドクターは・・・隠れ蓑だったんだと思う。 クリフ君と仲良くするための。」 え・・・それって・・・ 「クリフ君、私、あなたのことが好きみたい♪ 私と・・・付き合ってくれますか?」 僕の頭は、その展開についていけずにいる。 「クリフ君?」 僕を覗き込んでくるその顔が可愛らしくて。 「はい、喜んで、クレアさん。」 その勢いで、ずっと言いたかった言葉まで言ってしまった。 「クレアさん、僕、ずっとずっと君のことが好きだったんだよ。」 「え・・・・・嘘・・・」 今度はクレアさんが驚く番だ。 「本当。 でも、クレアさんに幸せになってもらいたかったから・・・ クレアさんを困らせたくなかったから言わなかった。 クレアさんは、ドクターのことが好きだって言ってたからね。」 偽善だって思われるかもしれない。 でも、これが『僕』なんだ。 ふと見ると、クレアさんが泣いている。 「クレアさん!?どうしたの!?」 「何でもなっ・・・」 なんでもなくは見えないんだけど・・・ どうしたらいいかもわからないから、クレアさんを座らせて、隣に座った。 しばらくするとクレアさんは泣き疲れたようで、寝息を立て始めた。 こんな、幸せなことはないのかもしれない・・・ 神様、ありがとうございます。 僕の気持ちを伝えさせてくれて。 彼女の、恋を叶えさせてくれて。 彼女が笑っている隣に、僕がいられるようにしてくれて。 これからも、僕はあなたに祈り続けます。 彼女の幸せを・・・ 彼女が、いつでも笑顔でいられるように――― ===== キリ番1600、未久様へ。 リクエストは『クリフ主人公』。 ・・・クリフ、主人公・・・? とりあえずクリフ視点です; 題名は『祈り』。 クリフの神様への祈りに重点が・・・置かれて・・・ます?(聞くな お持ち帰りは未久様のみで。 未久様、返品OKです。 2004.06.21 ユウナ |