この街には、牧場主がいる。
彼女はキレイだ。
・・・中身は、かなり恐ろしいが。

The fearful fearful queen

「ちょっとぉ、早くやってよ。
 やらなきゃいけないことが沢山あるの、わからない?」
凛と響く、その声はこの春来た牧場主、クレアのもの。
「これでも頑張ってやってr・・・」
抗議をしたグレイをクレアは目で黙らせた。
よく見てみれば、働いているのは街の若者たち。
クレアは椅子を出して座っているだけ。
「何?私に逆らう気?
 へぇ〜・・・いい度胸ねぇ。」
そう言い、浮かべた笑みは美しくも恐ろしく。
グレイを黙らせるには十分すぎるほど。
「めっ・・・滅相もございません!!」
「・・・遅かったわね。
 10分で戻ってこいってあれほど言ったのに。」
顔色を変えて作業を再開させたグレイ。
そして、牧場の入口で肩で息をしているクリフ。
「クリフ!!
 さっさとこっちに来なさい!
 ちゃんと買ってきてくれたんでしょうね?」
クリフは、クレアに紙袋を差し出した。
「・・・あなた、何を聞いてたの?
 なんでこんな簡単なことが出来ないの!?
 私がほしいのはこのメーカーのじゃないのよ!
 そんなことぐらいわかりなさいよ!?
 やり直しね。今度は5分で行ってきなさい。」
「で・・・でも・・・
 これしかなかっt・・・」
「ほら、さっさと行く!
 それとも何?この私に逆らうの?」
『これしかない』・・・クレアはそう言おうとするクリフを遮った。
そして、そのまま街へと追い出す。
「・・・ただいま・・・・・・」
それとほぼ時を同じくして、ドクターが戻ってきた。
籠一杯の、薬草と共に。
「おかえり、ドクター。
 出荷箱に入れたら、もう一回行ってきてね?」
疲れ果てた様子のドクター。
それでも、黙々と言われた仕事をこなしている。
「リック〜、紅茶ちょうだ〜い。」
その姿を見つつ、クレアはリックへと声をかけた。
でも、リックの返事はない。
「リックは今動物の面倒みてるから聞こえてないかt・・・」
目に見えてイライラし始めているクレア。
そのクレアに、グレイがリックが聞こえない場所にいるということを言おうとする。
「じゃあ、どっちでもいいから入れてきてよ。
 そのくらい、気きかせてもいいんじゃない?」
グレイの言葉を最後まで聞かず、刺々しい調子で言う。
その言葉で、ドクターが家の中へと入っていった。
「ありがと。」
5分ほどして、紅茶を受け取り、口を付けた。
「・・・マズイ紅茶ね。
 どうやったらこんなのを入れられるのよ。」
一口飲んで、ドクターへと笑顔を見せる。
その目は、笑ってはいなかった。
途端に、ドクターが青くなる。
グレイは、何とも言えない顔をしてドクターとクレアを見ているだけ。
「気分悪いから、しばらく寝るわ。
 ・・・起こしたら、殺すからね?」
そう言い、クレアは家の中へと入っていった。
その最後のセリフは、冗談でもなんでもなく、『本気』。
何度も地獄のような目にあってきたグレイ、ドクターにはそれがよくわかった。
「よかったな、あの顔ですんで。」
「あ、あぁ・・・・・・」
ドクターの肩を叩きながら言うグレイ。
その言葉に、ドクターは顔面蒼白のまま、頷いた。
「・・・行ってくるよ。
 グレイ、畑仕事頑張ってくれ。」
「あぁ・・・ドクターもな。」
しばらくの沈黙のあと、言葉少なに二人はそれぞれに与えられた仕事に戻っていった。

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キリリク8765、シュウちゃんへ。
えと・・・・・2ヶ月前?リク受けたの。
遅くなって本当にゴメンナサイです。。
実は一ヶ月ぐらい前にはもう書きあがってたりしたのですが。
何だか気に食わなくてそのまま放ってありました。(マテ
そんなこの小説ですが、シュウちゃんが気に入ってくれたようで。
なので、アップに踏み切ります☆
ってなわけで、お持ち帰りはシュウちゃんのみですよー。
シュウちゃん、焼くなり煮るなり食べるなり捨てるなりしてやってくださいw(ぇ

   2004.11.24  ユウナ

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