「ク〜レア!!」 春の月14日。 夏にしか来ない褐色の肌の少年が牧場主の名を呼ぶ。 「カイッ!?」 キャベツを収穫していた牧場主はその声に驚きをにじませて少年の元へ向かう。 それと同時に、牧場主の持っていたキャベツが転がった。 「何で・・・何であんたがここにいるの!? まだ春よ!?キャベツがやっと収穫できたばっかりよ!?」 「何?俺がここにいちゃいけないのか? クレアは嬉しくないのか?俺が来て。 俺、クレアに会うために来たんだぞ?」 うっ・・・とクレアは言葉につまり、顔を赤くしてぼそっと何かを言う。 「何ですか〜? よく聞こえませ〜ん」 「嬉しいわよ!!悪い!?」 からかうようなカイの様子にクレアは怒鳴るように言い捨てる。 「いんにゃ、悪くないw」 カイは嬉しそうに笑い、クレアを抱きしめた。 「な!?」 「ただいま、クレア」 「・・・お帰り、カイ。」 最初は驚きの声をあげたクレアも、素直に抱きしめられたまま。 「なぁ、これ出荷すればいいのか?」 しばらくの時間がたち、カイがそのままに放っておかれていたキャベツたちを指差し、言う。 「あ、うん。」 「じゃあ、クレアはここにいろよ。 全部やってやるから。」 「え・・・でも・・・」 「いいのいいの。 たまにはクレアの役に立たせてよ。 ほら、木陰にいろよ。」 そういって笑うカイの笑顔はまるで間違えて春に来てしまった真夏の太陽。 「・・・うん。」 その笑顔に負けたのか、クレアは素直におとなしく木陰へ行く。 「クレア〜〜、これでいいのか?」 全て出荷し終え、カイが叫んだ。 しかし、返事はない。 木陰には、気持ちよさそうに寝ているクレアが。 それを見、意外そうにした後にカイはクレアのそばへいく。 「これは・・・まだ先でいいか。」 そう言って取り出したものは青い羽。 「まだ、しばらくはこのままで・・・ 第一、こいつ春の感謝祭のこと忘れてるみたいだし。 覚えてたら絶対請求してくるからなぁ・・・」 カイはクレアの長い金の髪をなでながら苦笑する。 「・・・ん〜?」 「おはよう、クレア。」 目を開けたクレアにカイは笑顔を向ける。 その笑顔は、まだもう少し先の幸せな二人の未来を予感させるものだった――― 季節外れの太陽 季節は違えど一つの笑顔は変わらない それは、太陽にとって唯一無二の愛しき花に向ける笑顔 これからの未来を予感させる、幸せそうな笑顔――― ===== 合歓梨音子様への捧げ物です。 題名は「春の向日葵」。 向日葵なんて単語、どこにも出ていませんが。。 題名が思いつかなくてこんなものに。 で、「カイとクレアのラヴラヴ」ものを。ということで。 ・・・ラヴラヴになってます? ん〜・・・不安だゎ。 捧げ物なので、お持ち帰りは合歓梨音子さまのみです。 まぁ、持って帰るような方もいないと思いますが。 合歓梨音子さま、返品OKですので。。 2004.06.21 ユウナ |