本当にどうなってしまう――――?


運命の歯車は止まらない


時間の流れも止まらない


こんな恐ろしい時と、

幸せの時が交じり合う時を過ごすのは、


きっと私しかいない――――――



byアゲハ



第27話「祈り、そして涙」


蝶に戻る。


アゲハは疲れが溜まると蝶に戻る。


そんな事態を抱えつつ、

時は過ぎて行く――――――



秋の5日。

アゲハはいつものようにクリフのいる教会へと足を運んだ。
アゲハは教会のドアを開けた。
そうすると、神父カーターか出迎えた。


「おはようございます、アゲハさん」


「おはようございます、神父様」

二人の会話は毎日こんな感じだ。
そしてアゲハは参列席にいるクリフの元へ向かった。

「おはようクリフ!」

アゲハが声をかけた。
クリフは祈りをいったん止め、アゲハの方に向いた。

「おはよう、アゲハ」

クリフはそっと微笑み、挨拶をした。



その時アゲハはふと疑問が浮んだ。
そしてクリフに訪ねた。


「クリフはいつも何を祈っているの?」


その疑問は、自分でした質問なのに後に自分を苦しめる疑問となってしまった。


「あぁ、それは――――」 

クリフは少し赤くなり、言うのを拒んだ。

「それは?」

アゲハが質問を繰り返すので、クリフは顔を赤らめながら答えた。



「ずっとアゲハと一緒にいられるようにって祈っていたんだ」



『ずっと一緒に』。

その言葉がアゲハの心に大きく響いた。


私の時間は1年間、

いや、もうそんなには残っていない・・・・・・。


『ずっと一緒に』。


いられない・・・・・。





心の中で、そうアゲハは思った。



「恥ずかしいだろ?こんな・・・・」

クリフは赤くなっていく顔を上げた瞬間、目を見張った



「泣いているのか・・・・・?」

 



アゲハは不意に泣いていた―――――


彼がそんな事を毎日祈っていた事。


その祈りが、アゲハにはとても嬉しかった事。


その裏に、その祈りが叶わないことの悲しさ。


3つのことが折り重なって、


アゲハは泣いてしまった――――――



「ごめん・・・こんな・・」


クリフは誤るしかなかったようだ。
アゲハは嬉しくて、悲しくて、こんな返事しか返せなかった。


「・・・・ありがとう・・・」




――――――――――――――――――――――――――


彼の祈りは叶わない、


それは、私が人間でいられる時は、「永遠」ではないから・・・・


一緒にいたい・・・・



彼と一緒に・・・・・




  そう――――



    『永遠にずっと』。



―――――――――――――――――――――――――――


その後アゲハは涙が止まらなかった

<<   back   >>