神は―――――

何を求めていたの?


私は――――・・・・・


どうなるんだろう・・・・・。



    byアゲハ


最終話「願いが叶う時」



「ここはどこ―――――・・・?」


アゲハは真っ白な何もない場所にいた――――

『アゲハ・・・・』


その時アゲハは誰かに呼ばれた時の声がまた聞こえた
「誰なの・・・?!」


『私だ―――――』


アゲハの目の前に白い服を来た老人が現れた。


「――――・・・・神・・様・・?」


白い服を着た老人はゆっくり頷いた。

老人は神だと言う――――――



『まず――――、あなたにお礼を言わんとな・・』


「お礼・・・?」


『私は君で試した・・・。
人がどんな状態の人間でも愛す事が出来るのか知りたかった・・・』


「それで私は人間になれたのですか―――・・?」


神はゆっくり頷いた。
アゲハは一瞬黙った・・・・・。


神は―――

私を、クリフを試した・・・・。
でもその神の賭けでクリフと出会えた。

そう思うとアゲハは心が嬉しくなった


『ありがとう、そしてすまない・・・』
神は謝った。
でもアゲハにはその謝る理由がわからなかった。


「どうして謝るのですか――――・・?」


神は驚いたような顔をした。

『私はあなた達で賭けをした・・・。
それは私の勝手な行動であなた達を利用しました。』 

アゲハは神の言葉を聞き、笑った。

「それは違いますよ!私はその賭けで人間になれて
神様に感謝しないといけないんです!!ありがとうございます!」


その時のアゲハの笑顔は輝いて見えた。
神はアゲハのそんな反応に微笑んだ。

『ありがとう・・・・。
あなた達は私の知りたかった事に答えを与えてくれた、』



『そんなあなたに、永遠の体を与えましょう。』



「本当ですか―――――?」

アゲハは神の言葉に涙を流した。
人間の体をもらえる――――――

クリフとずっと一緒にいられる―――


アゲハの願いは・・・・


アゲハ蝶の願いは叶った――――――



「ありがとうございます―――・・神様・・」


涙を込めながらアゲハは言った――――
神は、微笑みまた言った。



『でも、あなたが蝶だった事で将来のうちに又、
あなたの血を受け継ぐ者が同じ運命を辿ることがあるかも知れません』


その時の言葉はアゲハは気にも止めなかった。
それは、これから始める新たな運命の余興を指すものだった。



『あなたは町に戻ってください。お幸せに――』


「はい―――――!」


そうすると辺りは真っ暗になり、
アゲハは気を失った。



「――――ハ・・・アゲハ!!」


誰かが呼んでいる―――・・・・。


誰・・・・?


アゲハは又誰かに呼ばれたような感じがした。
「アゲハ・・・!!」


ハッとアゲハは目を覚ました。
「アゲハ・・・・?!」


目を開けたアゲハの前には涙を流したクリフの姿があった。

「クリフ・・・・泣いているの・・?」


アゲハはただクリフを見つめた。

「アゲハ・・・君はどうなるんだ・・・?」


クリフの問いにアゲハは微笑んだ。

「私は大丈夫。ずっとあなたと一緒にいられる!!」


クリフはしばらく硬直したが次第に顔が笑顔へと変わっていった。
「本当か・・・?!」


「本当!!」


クリフは心から喜んだ。
そしてアゲハを抱きしめた―――――


「きゃっ・・・!」





「これからはずっと一緒にいよう・・アゲハ・・」



クリフのその言葉にアゲハは胸を打たれ
また涙を流した。


「――――うん・・・。」



今度は本当に返事が出来る。
そんなことにアゲハは喜びを覚えた。

それから――――――



春の月。
ミネラルタウンの診療所に、
グレイとクリフの姿があった――――

「しっかしビックリだよなぁ〜。」

「何が?」

グレイが不意に言った言葉にクリフは聞いた。

「だって俺のスズカとお前のアゲハちゃんが同じ時期に
子供が出来るなんてよ」

「確かに。まぁ嬉しい事じゃないか」


実はアゲハとスズカは妊娠していた。
そして同じ日にお産の日を迎えていた――――

「まぁそうだな」

グレイが言った瞬間エリィが診療室から飛び出してきた。



「二人とも!!生まれましたよ!!」


嬉しい報告だった。

「「本当か?!」」


二人は声を揃えて言った。


エリィはそんな二人に笑いつつも言った。

「アゲハさんのお子さんは女の子でスズカさんのお子さんは男の子ですよ!!」


二人はそれを聞いて診療室に走った


そしてそこにはアゲハ、スズカと生まれたばかりの赤ちゃんがいた―――


クリフは感涙し、涙を流した。

「何泣いてんだよ!」


グレイは突っ込んだ。

グレイはスズカの所へ行き、
赤ちゃんとスズカの額にキスをした。

クリフはグレイにムカつきながらもアゲハに近寄ってこう言った。

「ありがとう・・・。頑張ったね」


アゲハは微笑んだ。

「赤ちゃん見て・・・クリフ・・」

アゲハに言われ、赤ちゃんを見ると首筋に蝶の紋章があった。



「これは――――・・・?」


アゲハも分からずに首を傾げた。

「でも、これだけはわかるの・・。この子はきっと将来幸せになれるわ」


「そうだね。」


アゲハの言葉に二人とも微笑んだ。



グレイは二人を呼んで聞いた。

「お二人さん!!子供の名前は何にするんだ?」


そうするとアゲハは不意にこう言った。


「アメリ―――――」


クリフは聞きなおした。


「アメリ・・・?」


「そう!この子の名前!」


その会話にスズカはこう言った。

「良い名前ね」


グレイもあとに続いていった。

「そうだな・・良い名前だよ」


クリフも頷いてこう言った。


「この子の名前は『アメリ』だ!!」


その場にいた人々は皆笑いあって祝福した。


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