『女神』の存在。

それだけが頼り―――――――


   byクリフ



第32話「女神」


アゲハ達二人がいた場所は、
女神がいると言う泉――――――――


「女神―――――・・・・」


クリフはその泉に近寄った。
アゲハはクリフが何を考えているのかも分からずにいた


「クリフ―――――・・・・?」


クリフは泉に近づいた瞬間泉は光だした――――


「なんだ・・・?!」

光を放つ泉はその強さを増した。
クリフとアゲハは目をあけてはいられないほどだった。



『―――・・・・アゲハ・・・・』


誰かがアゲハを呼んでいる声が聞こえた――――


「・・・・誰・・・・?」


アゲハはその声が誰なのか分からなかった。

『アゲハ・・・・』


その声はクリフには聞こえなかった。


「誰なの・・・・?!」


「アゲハ・・・?どうしたんだ?!」


アゲハは誰かに呼ばれ続けた。


『アゲハ・・・・』


「一体誰なの?!」



アゲハは叫んだ。

「アゲハ・・・?!」


その時アゲハは倒れこんだ・・・・・。
体はぐったりしていまい、クリフはただ混乱した。


『あの子は神に呼ばれたの―――――』


クリフの前に女性が現れた。


緑の瞳。
長い髪を結った女性。

紛れもなくそれは『女神』だった――――



「女神様・・・・?!」


『そうです―――アゲハは・・あの蝶は・・』


「アゲハはどうしたんだ!!」

混乱して状況が掴めないクリフはパニックを起こしていた・・・。


『アゲハは神に呼ばれて神の元へ行きました』



クリフはそんな言葉が信じられずにいた――――


「神・・・・?!アゲハはどうなるんですか・・!?」


女神にクリフは問いただした。


『蝶に戻れるかは・・・神次第・・・。』


「え・・・?」
 
女神の言葉にクリフは驚く。

「神様次第・・・・・。」


すると女神はこう言った。 

『アゲハ蝶は、本当は人間にはなれないのです。
あの蝶は特別な蝶で・・・あなたに恋心を抱きました。
神はその蝶で賭けをしました』



「賭け・・・?!」



クリフは女神の言葉に耳を疑った。
神はアゲハで賭けをしたと言うのだから・・・



『神は・・・星に使いをさせアゲハを人間にしたのです。』


「賭けだと・・・!?神は一体何をしたかったんだ・・・!!」


クリフは必要以上にヒステリーになっていった・・・。

それでも女神は話を続けた――――


『1年間と言う猶予で蝶を人間にした神は知りたかった・・・。』


『人間は、どんな状態の人間でも本当に愛せるのか――――』



「愛せるのか知りたかったのか・・・?神は・・」



『神は・・・アゲハ蝶でそれを試しました・・』



「―――――・・・・・」


クリフは咄嗟に涙を流した・・・・。
神は、試した。
アゲハを――――

そして僕を―――


クリフの中からは怒りの感情が消えた―――
そして・・・変わりに生まれたものは、


願いと―――――

神への感謝だった――――――



『あなた達は・・・神の賭けに答えてくれました。』


女神はそう言うと目を閉じた。

『これからは・・・神次第です。あの蝶をどうするか
は・・・私にも分かりません』


クリフは願った。
アゲハが戻るかどうかは神次第。

そして神に呼ばれたアゲハはどうなるのか――――?


アゲハは今――――



神の前にいた・・・・・・・・。 


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