第16話・裏


宴会は続いている・・・

「ねえねえ、だりあちゃんとセイくんってどんな関係なの??」
ジュースを飲んでる私に、ポプリちゃんが聞いてくる。
お姉ちゃんたちは、お酒を飲んでる。
明日、大変そう・・・
「え・・・?」
「だりあは俺の大切な大切な女の子だよ?
ずっと守ってきたんだから。」
私が答える前に、セイ兄が答える。
ナニカガチガウ・・・
そう思った。何が違うのかはわからないけど。
「え?!そ、そうなの・・・?」
「「へぇ。そうなんだぁ。」」
クリフ君とグレイくんも聞いてたんだ。
「だからな、だりあは俺が信頼できるやつにしか渡さないんだ。」
セイ兄が続ける。
「セイヤが幸せにするんじゃなくて?」
クリフ君がきいてる。
「ああ。俺の『役目』はだりあとクレアを守ること。
それ以上のことは他の男の『役目』だからな。」
セイ兄・・・?
なんだろう。
どうしても変な感じがする。
違和感・・・?
「それじゃあ、セイくんはどうするの?」
ポプリちゃんが聞いてる。
ポプリちゃん・・・ひょっとして・・・
「え?なにを?」
「だって、そしたらセイくんは幸せになれないじゃない」
「あぁ、いいんだよ。俺は別に幸せにならなくても。」
「セイ兄、なんで・・・?」
つい、言葉が口から出た。
言うつもりはなかったのに。
「まぁ、そういうことなんだ。
俺が幸せになるとしても・・・
とりあえずだりあとクレア、二人が幸せになった後かな。」
そう言って、セイ兄はこの話を終わらせた。

「ダリ〜〜。」
カイちゃんが来る。
「だりあ〜」
お姉ちゃんも?
二人とも・・・酔ってる。
お姉ちゃんはともかく、カイちゃんは私と同い年だからまだ17のはず・・・。
まったくもぅ・・・

「だりあちゃん、はい。飲んでみて?」
カレンちゃんが、コップに入った『何か』を持ってきた。
なんだろう・・・
「ほら、飲んで飲んで。」
「え・・・お酒・・・じゃないよね・・・?」
とりあえず聞く。
「うん!!ほらほら。」
笑顔のカレンちゃんがコップを私に渡す。
どうしよう・・・。
「の〜ん〜で〜?ほら、一気飲み!!」
「・・・・・」
なんか、飲まなかったら、なんか怖いことが起きそう・・・。
そう思ったから、飲んだ。・・・一気飲み。
そして、後悔した。
やっぱりお酒だったから。
「カレンちゃん!!これ、お酒・・・・・」
言ってる途中で意識がなくなってきた。
「あ!カイ、カイ!!
だりあちゃんが倒れた!!」
カレンちゃんの声が聞こえる・・・
なんか・・・ふわふわする・・・

そこから先の、私の記憶は、なくなった。


   一途な花の記憶はもうすぐ戻る

   夜空の月の言葉によって

   その記憶はどういうものか

   一途な花はこれからどうなる


*****

だりあが倒れた。
どうも、酒を飲んだらしい。
カイがあわててると、だりあが起き上がった。
「あ・・・カイちゃん♪どうしたの〜〜??」
その声を聞いてわかった。
だりあは酔ってる。
「だりあちゃん、大丈夫?」
ランさんが聞いている。
「だいじょ〜ぶ!!どうして?」
大丈夫じゃないだろう。あきらかに酔っている。
「ダリ・・・お前、酔ってるだろ。」
カイが聞く。だりあは自覚しているのだろうか。
「え〜〜〜?酔ってなんかないよぉ〜〜?」
酔ってる、酔ってる。
やっぱり本人は自覚してない。

それから、だりあは信じられないぐらいよくしゃべって、よく笑った。
それに・・・よく飲んだ。
普段の人見知りなんて、微塵も感じられなかった。

さすがに、一時間もすると疲れたのか、だりあは眠ってしまった。
だから、俺とカイがだりあを宿屋の二階に連れて行って、寝かせることになった。

二階で、ベッドにだりあを寝かせようとした。
すると、「イヤ〜〜」と言って、抱き上げていたカイにしがみついたのだ。
それでも寝かせようとすると・・・
だりあは「イヤなの〜〜」と言ってカイに・・・・・・キスをした。
酔っ払いの特徴だな。行動に脈略がない。
「「・・・!?」」
「ちびカイ・・・おまえ・・・・・」
「違っ!!不可抗力だっ!!」
不可抗力なのはわかっている。
そんなのはわかりきっている。
カイのカオは、これ以上ないぐらいに赤くなっている。
結構暗いのにわかるほどだ。
・・・カイの顔は黒いのにかかわらず。
そして、だりあは泣き出した。
しょうがないので、二階にカイとダリアを置いて、下へ戻ることにした。
・・・かなり心配だったが。

一階に戻ると、まだまだ大騒ぎは続いていた。
・・・人は結構減っていたが。
みんな、程よく酔っている。
・・・ほどよくどころじゃないのもいるが。
「あ、セイ〜〜カイくんは〜〜?」
結構酔っ払っているクレアが聞いてくる。
「だりあがくっついてはなれないから置いてきた。」
「そうなの〜〜??」
それにしても・・・いつまでこの騒ぎは続くんだ・・・?
永遠に終わらない気がしなくもない。
「クレア。いつになったら解散するんだ?
そろそろ『明日』になるぞ。」
そう、もう11時を回っている。
明日はみんな二日酔いだな。
「え〜〜〜?」
ダメだ、クレアは使えない。
どうしたらいいだろう。
考えた結果、結局自然に終わるまでおいておくことにした。

*****

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こうして、夜は更けていく・・・
この大宴会に参加して最後までいた人はみんな一緒にダッドの店で夜を明かした・・・
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