research 8 「アダムとイヴ」





   「イヴ」私はこの名前が嫌いだった


   世界で一番最初の女性


   そして…一番最初に罪を犯した女


   蛇にだまされ、禁断の果実を手にし


   それをアダムにも食べさせた


   神さまを裏切った二人は



   EDEN…楽園を追放される





  私は研究室を後にしてから、やっぱりまた教会へ行ってしまう


  どうしても自然に足がむいてしまうのだ


  そこにいたのはやっぱり、クリフとナオキ



  ナオキ「来ると思ってた」


  イヴ「なんでいつもここにいるの?」


  クリフ「ここだけ…この場所だけには監視カメラがついていないんだ」


  そうだったんだ…


  ナオキ「オレ…神はいるんじゃないかな…って思えてきた」


  クリフ「僕も…さっきのイヴの力…。あれは本当に奇跡の力としか思えないよ…」


  イヴ「私の力は奇跡なんかじゃない…あれは…
   
     『神が授けた、私への罰なのだから』」


  まただ…私の中の何かが勝手にしゃべってしまう


  これは…私の中にいる天使がしゃべっているの??


  ナオキ「その力が罰??イヴは神を信じているんだろ?」


  イヴ「自分でも…分からなくなってきたの…
     本当は、私は神に嫌われてるんじゃないかなって…最近思うの」


  クリフ「イヴ…この世で最初の人類の祖先の名前だよね…」


  イヴ「『そう…私は禁断の果実を口にしてしまったから…』」


  クリフ「…イヴ?」


  まただ…私の中の天使が勝手にしゃべってしまう…


  ナオキ「今日は力を使いすぎて疲れてるんだろ。
      休むといいよ。」


  イヴ「クリフとナオキはいつもここで何をしているの?」


  クリフ「僕は…ナオキに付き合ってるだけさ」


  イヴ「ナオキは何をしているの?」


  ナオキ「・・・・」


  クリフ「ナオキはさ、ここに来る前においてきた彼女のことを、
      ずっと見守っているんだ。」


  イヴ「そっか…ナオキの能力は…」


  ナオキ「『ちひろ』って言うんだ…。オレはずっとここからあいつを見てる。
      いつか…オレのことなんて忘れちまうのかな…」


  クリフ「いつか…自由な日が来るといいね…」


  ナオキ「あ、なんか辛気臭い空気にしちまったな…。お詫びにコレやるよっ」


  そう言うとナオキは私にリンゴを投げた


  ナオキ「それ食ってゆっくり休めよ」


  イヴ「ありがとう…。ねぇ、リンゴの花言葉って知ってる?」


  ナオキ&クリフ「さぁ?」


  イヴ「『誘惑・後悔だよ』」






   ねぇ、私の中にいる天使


     もしかしてあなたは…



              イヴ?






 to be continue...

                                         

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