第3話

「ねぇ〜、だりあ〜?起きてる〜?」
ベッドの中から、お姉ちゃんが聞いてきた。
「起きてるよ。どうしたの?」
「だりあ、カイ君といると、明るくなるよね。
クリフ君やグレイ君とも話してたみたいだし。」
「そうかなぁ・・・。」
お姉ちゃん、飲んでるだけみたいだったけど、見てたんだ。
「うん。カイ君に隠れはしたけど、逃げなかったじゃない。
それに、あんなに人がいるところにしてはよく話してたでしょ?」
自分ではそんなこと意識してなかったなぁ・・・。
「うん。久しぶりかもね。
あんなに男の子の前で話したの。」
あんなに、って言ってもすこしだけだと思うけど、
私にしては話したほうなんだよなぁ・・・。
「聞いてて、びっくりしちゃった。
カイ君を通じてだって言ったって、あんなに話したことなかったでしょ。
・・・カイ君がだりあの前からいなくなってから。」
私の前からカイちゃんがいなくなってから、私は極端に話さなくなった。
話しても、一言二言。
お姉ちゃんにもそんな感じだった。
きっと、ずっと一緒にいてくれたカイちゃんがいなくなっちゃったことで、
人が信じられなくなっちゃったんだと思う。
ずっと笑うことなんてなかった。
外にさえ出ない日もあった。
今にして思えば、それ以前の私は、カイちゃんに依存しすぎていたんだと思う。
カイちゃんが大好きだった。カイちゃんさえいればいいと思った。
今は、違う。
多分、私はあのときよりも成長してる。
もう、カイちゃんには依存しすぎることはない・・・と思う。
カイちゃんのことは、今も変わらず好き。大好き。
でも、カイちゃんさえいればいいとは思わない。
きっと、成長したということなんだろう。
「・・・りあ、だりあ?どうしたの?」
お姉ちゃんが聞いてくる。
いきなり黙っちゃったからびっくりしたのかな?
「・・・え?ううん、なんでもないよ。ちょっと思い出してただけ。」
「そう?ならいいんだけど。」
「うん。明日も早いんだし、もう寝よ。ね、お姉ちゃん。」
「そうだね、お休み、だりあ。」


   「ダリア」の花は太陽を想う

   ずっとずっと昔から

   「ダリア」は太陽を想う

   その想いは永久不変

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