ポプリちゃんがお見舞いに来てくれた。 何か、話したいことがあるみたい。 「だりあちゃん・・・」 「ポプリちゃん?どうかしたの?」 「あのね・・・ポプリ、カイのことが好きなの。大好きなの。 だから、だりあちゃん、カイに手を出さないで・・・。」 ・・・え?カイちゃんに手を出す? 「なんでそんなこというの? 私だってカイちゃんが好き。大好き。 もう何年も片思いしてるの。 第一、ポプリちゃんにそんなこと言う権利、あるの?」 自然と言葉が冷たくなった。 でも、これでも抑えた方。 本当は、怒鳴りたい。でも、それはダメ。 「だって・・・カイはポプリより、だりあちゃんを優先するんだもん。 だりあちゃんが倒れた日の日曜日だってそう。 毎週日曜日はカイはポプリとあってくれてたのに。 クレアさんと行き違って、だりあちゃんが一人でいるって知って、 『雨だから無理してないか心配だから行ってくる。ごめんな』 って言って行っちゃったんだもん。 そのあとカイはずっとだりあちゃんについてたって聞いたの。 カイは全部だりあちゃんのためにやってる。 ポプリだってわかる。 カイの「一番」はだりあちゃんなんだって。 きっとだりあちゃんがいなければカイはポプリを見てくれる。 今のままじゃカイは絶対ポプリを見てくれない。 だから、ね?カイに近づかないで。 カイを、ポプリに頂戴!!」 私は、静かに聞いていた。少しでも、怒りを抑えるために。 でも、ダメだった。聞いてくうちに、どんどんむかむかしてきた。 「そんなの、はいって答えると思う? ポプリちゃんは、カイのこと見てない。 ちゃんと見てたら、頂戴なんていえない。言えるはずない!! そんなの、最初から負けてる!!」 私はつい、大声を出してしまった。 その声にびっくりしたのか、ポプリちゃんは泣き出してしまった。 「だ、だってぇ・・・・カイ、だりあちゃんのこと・・・・ すごくすごく愛しそうに見るんだもん・・・。 ポプリじゃ、・・・・敵わないんだもん・・・」 「・・・・・」 そんなの、わかるわけないじゃない。 そう言いたかった。でも、言わなかった。 ポプリちゃんは泣き止まない。 かけてあげる言葉も見つからない。 「ポプリちゃん・・・」 こういう時ってどうしたらいいんだろう・・・。 「おねがい・・・だりあちゃん・・・・」 まだ言う?それだけは絶対にヤダ。 「いやだ。それは絶対に。 ・・・ねえ、いい加減に泣き止んだら?見苦しいだけ。」 あ〜、私って短気なのかなぁ。むかついてきた。 「私、疲れたし。とりあえずまだ一応病人だからね。」 これで帰ってくれるといいんだけど・・・。 「わかった・・・帰る。じゃあね。」 そうして、ポプリちゃんは、帰って行った。 「・・・疲れた。」 幼い花はとっても素直 自分にとっても素直だから 他人に思ったことを言う 自分がそれで傷つくとしても |