「ん・・・。」 「お、起きた。」 ・・・カイちゃん・・・? 「ん〜?」 「まだぼけてるなぁ。お〜い、ダリ〜?」 手を目の前でひらひら振ってる・・・。 「・・・カイちゃん?」 「おはよ。調子はどうだ?」 まだ眠い・・・。 「おはよう〜。おやすみ〜。」 私は、また目を閉じた。 「こらこら。二度寝するなよ。」 「ねむいのぉ・・・。ねさせてぇ・・・。」 いるの、カイちゃんだけ・・・? お姉ちゃんは・・・? 「起きろって。」 「や〜〜。」 「やじゃなくて。 ・・・・・起きないと・・・襲うぞ♪」 ・・・え? なんか、今・・・カイちゃんが嬉しそうに何かを言った様な気が・・・。 「い〜ち、に〜ぃ、さ〜ん、し〜ぃ・・・・・」 「・・・起きる。」 「よし。おはよう、ダリ♪」 なんかカイちゃん嬉しそう。なんだろう。 「カイちゃん、ずっとここにいたの・・・?」 「あぁ。ダリの寝顔をずっと見てた。」 え・・・。 私の寝がおっ?!なんか恥ずかしい・・・。 「なんでよ〜。」 「だってなぁ。かわいかったぞ。」 むぅ。からかわれてる気がする・・・。 「あ、だりあ起きたの?普段は寝ぼすけなのに。 カイくん、どうやって起こしたの?」 「え?あぁ、また寝るとか言い出すから起きないと襲うぞって言ったら起きた。」 聞き間違えじゃなかったの・・・? 「あはは。それは起きるわ。」 「お姉ちゃん・・・。笑いすぎ・・・。」 「ごめんごめん。」 私の顔が赤くなってるのがわかる気がする・・・。 「だりあちゃん、起きた?おはよう。」 エリィちゃんだ。そうか、ここ病院だった。 「おはよう。」 「あら?なんか、顔が赤いわよ?どうしたの?」 やっぱり・・・。 「な、なんでもない・・・。」 お姉ちゃんとカイちゃんが声を殺して笑ってる。 まったくもう・・・。 「そう?ならいいけど。 ドクター、だりあちゃんが起きました〜。」 二階にいるらしいドクターを呼んでいる。 「わかった。今行く。」 ドクターが答える。 「あら?この本は・・・?」 「あ、これ?昨日、マリーちゃんが持ってきてくれたの。」 「『花の気持ち』・・・か。だりあちゃんみたいね。」 「え?どうして?」 「だりあって花の名前でしょ?花言葉は確か・・・」 「移り気・・・。」 自然と口から言葉が出た。 私はダリアの花言葉知らなかったはずなのに・・・。 「え?確か、華麗とか優雅、栄華って意味だったと思うけど・・・。」 え?ウソ・・・。だって・・・。 「ちょっと待ってて。花言葉の本があるから持ってくるわ。」 エリィちゃんは、二階に行った。 「ダリ、お前花言葉なんて知ってたのか?」 意外そうな言い方だなぁ。 まぁ、私もそうなんだけど。 「う〜ん、わかんない。なんか、言ってたの。」 お姉ちゃんがなんともいえないカオをしている。 なんでだろう。 「だりあ君、調子はどうだい?」 「あ、ドクター。大丈夫ですよ?」 「そうか。少し診察をしよう。」 「は〜い。」 ・・・もう大丈夫なのに。 「うん、大丈夫そうだね。 でも、大事をとってもう一日ここにいるように。」 「もう一日?何でですか?」 もう大丈夫そうって言ってるのに。 「念のためだよ、念のため。」 「は〜い。」 「だりあちゃん、持ってきたわよ。」 エリィちゃんが、一冊の本を持ってきた。 「ダリア」の花は何かを忘れている いったい何を忘れているのか・・・ それはわからない 記憶の穴は埋まり始める――― |