第17話

「ん・・・・・」
私が起きると、ベッドの中にいた。
どこだろう・・・家じゃない。
あ・・・。ダッドさんのお店か・・・。
頭が痛い。
ガンガンする。
なんで・・・?
私が寝返りを打つと、隣には・・・・・カイちゃんがいた。
・・・・・なんで??
私には、昨日、カレンちゃんにお酒を飲まされてからの記憶がない。
何か・・・した・・・のかな?
考えていると、カイちゃんが起きた。
「・・・・・。」
「おはよう、カイちゃん。」
とりあえず挨拶。
「あ・・・・・おはよう、ダリ。」
・・・なんか、カイちゃんの様子が・・・ヘン?
わ、私・・・何かしたのかな・・・・・
「ねぇ、カイちゃん・・・」
「ん?何?」
カイちゃんに聞いてみる。
ちゃんと答えてくれるかなぁ・・・。
「私、昨日・・・何か、した?
お酒飲んでからの記憶が全くないんだけど・・・。」
あきらかに、カイちゃんは動揺した。
ホ、ホントに私何かしたの・・・?
「いや、別に・・・。
あの後、みんなとよくしゃべって、よく笑ってた。
一時間ぐらいしたら・・・寝たけど。」
みんなと・・・?
酔うとしゃべれるようになるのかぁ。
じゃぁ、なんでカイちゃんが隣で寝てたんだ?聞いてみようかな
「ねぇ、なんでカイちゃんが隣で寝てたの?」
「あぁ、ダリが放してくれなかったから。
行こうとすると『イヤ』って言ってな。
だからしょうがないから隣で寝たんだよ。」
え・・・・・ウソ。
「で、ダリ。
頭痛くないか?」
え?頭?
「痛い・・・ガンガンする。」
「やっぱりな。それ、二日酔いだよ。」
二日酔い・・・
そ、そんなに・・・飲んだの・・・?
「さて、と。
下に降りるか?今何時だかわからないし。」
あぁ、そういえば今何時なんだろう。
う〜ん、六時ごろ・・・かな?
「うん。降りる。」
私とカイちゃんは一階に行った。

「うっわ〜。ひっで〜〜。」
「すごい・・・。」
これは、階段を下りたカイちゃんと私の一言。
そんな呟きがもれるほど、ひどい有様だった。
「いったいいつまで宴会やってたんだろうな。」
「・・・・・」
そこには、お姉ちゃん、カレンちゃん、リックさん、デュークさんがいた。
みんな、寝てる。
それに、お酒のにおいがすごい。
いつまで飲んでたんだろう。
「えっと・・・今は、えっ!?」
時間を確認していたカイちゃんが驚きの声を上げる。
私も、時計を見て驚いた。
「十時・・・?朝の?」
じゃあ、なんでここでみんな寝てるんだろう。
起こしたほうがいいのかなぁ。
「カイちゃん・・・これ、どうする?
それに、ランちゃんとダッドさんは?」
ガンガンする頭を抱えながら言う。
「このまま寝かせとけばいいんじゃないか?」
カイちゃん・・・もう一つのほうに答えてない。
   カチャッ
ドアが開いた?
「あ、だりあちゃん起きたの?カイも。」
ランちゃんだ。奥にいたんだ。
「おはよ〜。」
「よく寝てたから起こさないでいたんだ。
この人たちは・・・もう、ほっとく!!」
なんだか・・・ランちゃん、怒ってる??
「ランちゃん・・・どうか、したの?」
恐る恐る、聞いてみた。
「夜遅くまで、ずっと騒いでたの。
だから、今ここでみんな寝てるんだけど・・・。
父さんも疲れてまだ寝てるし。」
騒いでたんだ・・・
「気づかなかった。
そんなに騒いでたの?」
私は本当に全く気づかなかった。
「うん。
すっっっっっごくさわいでた。」
そんなに騒いでたんだ・・・。
「おい、ラン。これ、どこに片付ければいいんだ?」
あ。カイちゃんが、もくもくと片づけをし始めてた。
「え?あぁ。それは、向こうの棚。」
そう言って、ランちゃんも片付け始めた。

カチャッ
あれ?今度は外から誰か来た?


   一途な花の、この記憶。

   その記憶は戻らない

   ・・・どんなことをしてでも。

   きっと、戻らない方がいいのだろう



<<   ダリアTOPに戻る   >>