「あれ?ここは・・・・・?」
私は、見覚えのない、でも懐かしい場所にいた。
ここはどこ?
私・・・カイちゃんの投げたお皿?に当たって・・・
いつの間に、こんなところに?
・・・これは・・・夢?
「だりあ!!何回言ったらわかるんだ!?
お前は、俺に都合のいいことだけ見ればいいんだ!!」
その怒鳴り声に、体が固まった。
わ、私に向かって言ってるの・・・?
「ご、ごめんなさい・・・・・」
え・・・・・?
その怒鳴り声に答えたのは、7才ぐらいの女の子だった。
私に、似てる。
これは、誰?
この子が、私・・・?
わからない・・・。
「おとうさん!!
だりあは自分で見る夢を選べないんだよ?!
そんなことで怒ったってしょうがないじゃない!!」
そばにいた、二人の女の子が『私』を怒鳴った人を怒っている。
・・・『お父さん』?
「クレア、アズサ!黙っていなさい!
だりあ、お前は『夢見』なんだ!
アズサと同じようにな!
アズサができることをなんでお前が出来ないんだ?!」
二人の女の子は、アズサ、クレアと呼ばれている。
クレアって・・・おねえちゃん・・・?
『夢見』って・・・何?
「ゴメンナサイ・・・お父さん・・・」
『お父さん』・・・「だりあ」もそう言ってる。
私には・・・父親の記憶がないのに・・・。
『アズサ』と呼ばれた女の子の記憶もない。
「父さん!!
だりあはまだ小さいんだ!!
それに、だりあは父さんの道具じゃない!!」
男の子が来て言う。
父さんって呼んでるってことは・・・兄弟??
どうして・・・?
私、お姉ちゃんのことしか覚えてない。
なんで・・・?
「セイヤ!お前まだそんなことをいってるのか!?
そんな血迷ったことじゃ私の後は継げないぞ!!」
え、セイ・・・ヤ・・・?
セイ兄もセイヤ・・・
「僕は血迷ったことなんていってない!!
第一、父さんの仕事をつごうだなんて、思ってない!!」
「勝手にしろ!!!
アズサ、来い!!」
『お父さん』はドアをバタンと乱暴に開けて、出て行った。
・・・『アズサ』をつれて。
「だりあ、大丈夫か?」
二人が、行ったのをよく確かめてから、『セイヤ』が言う。
「うん・・・。」
『だりあ』は答えている。
私は、もう何がなんだかわからなくなってしまった。
今まで、いろいろな夢を見たけど、こんな夢は初めて。
今まで、『私』がでてきたことはなかった。
「だりあ、もう少しの辛抱だ。がんばれ。」
『セイヤ』が言っている。
もう少しの辛抱?
「ダリ!また怒鳴られたのか?」
勢いよく扉が開いて、『だりあ』と同じぐらいの男の子が顔を出す。
この子は・・・カイちゃん?
「カイちゃん!」
『だりあ』の顔が、一気に明るくなる。
「今、そこでアズサちゃんに会ったよ。
また、だりあが怒鳴られたから、慰めてやってくれってさ。」
もう一人、男の子が顔を出す。
「ミール。来たのか。」
「あぁ。ダリちゃん、大丈夫?」
優しそうな笑顔。
ミル兄だ・・・。
それから、『だりあ』はすべて忘れたかのように、‘子供’に戻っていた。
一途な花は夢を見る
小さな頃の忘れていた夢
その夢は一途な花に何を与える
一途な花の『心』はどうなる