私は『現実』の世界に戻ってきた。
周りには、誰もいない。
「アズサお姉ちゃん・・・」
自然と、涙がこぼれる。
ほとんど全て、思い出したから。
私は、ダッドさんのお店の二階に寝かされていた。
下から、声が聞こえる。
ランちゃんの声、かな?
私は、下へ降りて行った。
一階には、ランちゃん、カイちゃん、セイ兄・・・ううん、お兄ちゃん、
それと相変わらず寝てる四人がいた。
「あ、ダリ!ごめんな?
まさか、ダリに当たるとは思ってなかったから・・・。」
一番に、カイちゃんが気づいた。
カイちゃんは、横目でお兄ちゃんを見ながら、言っている。
「だりあちゃん!?大丈夫?!
カイとセイヤくんは、私が怒っておいたから。」
聞こえたのはその声・・・?
「だりあ。ごめんな?」
セイ兄・・・お兄ちゃんが言う。
今は、セイ兄って言うよりお兄ちゃんって言った方がしっくり来る。
「どうして謝るの?お兄ちゃん。
物が飛んで来たらよけるのは当たり前でしょう?」
そう、よけれなかった、私が悪い。
「謝って当たり前。」
ランちゃんが言う。怒ってるのかな・・・?
「だりあを守るって約束したのにな・・・。」
誰と・・・?
アズサお姉ちゃんと?
「アズサお姉ちゃんとの約束?」
短く聞いてみる。
まだ、お兄ちゃんは呼び方が変わったことに気づいてないみたいだったし。
「あぁ・・・って、えっ!?
だりあ・・・お前・・・」
なんか面白い驚き方・・・。
カイちゃんも、びっくりしてるみたい。
私は、何も言わずににっこりと笑った。
それが、お兄ちゃんの問いの答えになると思ったから。
ホラ。お兄ちゃんもカイちゃんもわかった。
私の笑顔が意味するものを。
一人、ランちゃんだけがわからないでいるみたい。
「ラン、ごめん、ちょっと・・・。」
カイちゃんが言う。
「はいはい。」
そう言って、ランちゃんは奥に入っていった。
一途な花の記憶が戻った
月と太陽の反応は?
喜ぶか、悲しむか。
いったいどっちの反応か