ポプリ編

お兄ちゃんが、いつまでたっても帰ってこない。
ポプリはセイ君のお手伝いまでしたのに。
ポプリ、なんでかわからないけど、勝手に口が動いてた。
お手伝いするね。って。
セイ君、びっくりしたみたいだったなぁ・・・。
でも、セイ君のお手伝いできてうれしかった。
カイと一緒にいるときとは違うけど、楽しかった。
セイ君とは、いろんな話が出来た。
セイ君は、ポプリを子ども扱いしないでくれる。
そばにいると、うれしいし、楽しい。
帰るとき、お礼にって言って、トマトをくれた。
すっかり忘れてたけど、ポプリはトマトを買いに来たんだって思い出した。

いつまで待っても来ないから、ランちゃんのところに迎えに行った。
・・・セイ君とも、会えると思ったから。
お兄ちゃんは、お店の隅に転がされていた。
まぁ、それは別にいいとして。
だりあちゃんが、泣いてた。
だりあちゃんのことは、嫌いじゃない。
むしろ、好き。大好き。
だから、心配になった。
クレアさんに聞いても、答えてくれなかったから。
ポプリは、だりあちゃんが泣き止むのを待つことにした。
お兄ちゃんは、ほっといて。

クリフ君とグレイが帰ってきて、お兄ちゃんが起きた後、だりあちゃんが泣き止んだ。
笑って、大丈夫だって言った。
でも、なんか違った。
まだ、だりあちゃんは強がってる。
泣きたいのに、笑ってる。
そんなの、ダメ。
そう思ったら、勝手に言葉が口から出た。
だりあちゃんは、また泣き始めた。
ポプリも、なんだかわからないけど、泣いちゃった。
だりあちゃんを見てたら、理由はわからないけど、泣きたくなった。
ランちゃんも、泣いてる。
もう、何がなんだかわからなくなっちゃって、涙も止まらなくなった。

だりあちゃんが泣き止んでも、ポプリの涙は止まらなかった。
だりあちゃんが泣いてても、何も出来なかったから。
そばにいることしか出来なかったから。
たぶん、そう。
やっと、涙が止まって、だりあちゃんに聞いた。
「もう大丈夫?」って。

また、だりあちゃんの目から涙が溢れ出た。
きれいなきれいな涙。
だりあちゃんは、きれい。
でも、泣いてほしくない。
「友達」だと思うから。
大切な「友達」には泣いてほしくない。
そう思ったら、また泣きたくなってきた。
だりあちゃんが泣くと、ポプリも泣きたくなるの・・・。


   幼い花の気持ちは何処

   月を向くか、太陽を向くか

   それは誰にもわからない

   自分でさえも、わからない―――


   幼い花は「ダリア」の友達

   「ダリア」のために、泣ける花

   友達のために、泣ける花

   友達思いの、かわいらしい花―――



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