第23話

私は、夢の中にいた。
誰かがいる。
その、誰かがこっちを向く。
私と同じような、髪。
その顔は・・・私、だった。

「はじめまして、『私』」

『私』が言う。
どうして、『私』が・・・?

「何がなんだかわからないって顔をしているわね。
ここは、あなたの『夢』の中。
それはわかっているわね?」

私は、『私』の言葉にうなずいた。
ここは、夢の中。

「私は、あなた。
あなたは、私。」

『私』は、そう言う。
意味が、わからない。

「そうね・・・こういえばいい?
あなたは、だりあ。
私も、だりあ。
私たちは同じモノなの。
わかるかしら?」

同じもの・・・?

「で、私からだりあにこれを渡そうと思ってね。」

『だりあ』が何かを出した。

「はい。」

その手には、ネックレスとペアリング。
な、何・・・?

「だりあ、あなたがあげたいと思う男の子にあげて。
きっと、役に立つから・・・。」

そう言って、私の手に握らせる。
きれいな銀と金の指輪。それと同じ色の、ネックレス。

「あなたがあげたいと思った人に、あげるのよ?
あなたが、大切だと思う人に。」

「わかった。ありがとう、『だりあ』。」

『だりあ』は満足そうに微笑んだ。

「じゃあ、またね。
また、会いに来るから。」

そう言って、『だりあ』は、消えていった・・・。
それと同時に、私も『現実』へ・・・。


   一途な花は自分と出会う

   『夢』の中で、自分と出会う

   この『ダリア』は何者?

   一途な花は『ダリア』の花

   それ以外の何者でもない

   もう一つの『ダリア』

   それは、何を知っている―――?


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