第26話・表

「おはよう、だりあ、クレア。」
お兄ちゃんが言う。
その後ろにはカイちゃん、それに・・・ポプリ、ちゃん??
「おはよう、セイ。それにカイくんに・・・ポプリ、ちゃん?」
お姉ちゃんは、意外そうだ。
当たり前かな?
私だって、びっくりしたもん。
「おはよう、ダリ、クレアさん。」
カイちゃんが言う。
「おはよう。
ポプリちゃん、今日はどうかしたの?
何か、買い物?」
ポプリちゃんに、聞いてみる。
「ううん、お仕事、お手伝いに来たの。」
その答えは、意外なもの。
今まで、お手伝いになんか来てくれたことはなかったのに・・・
やっぱり、ポプリちゃん・・・・・。
「大丈夫なの?リック君とか。」
お姉ちゃんが聞く。
それは、私も思う。
「大丈夫。お兄ちゃんには何も言ってないから。」
それは、大丈夫って言わないんじゃ・・・?
「え?!じゃあ、ここに来てること、誰にも言ってないの?」
「ううん。お母さんにはちゃんと言ってあるから平気。」
「ならいいけど・・・。」
いいの?お姉ちゃん・・・。
「さっさと始めた方がいいんじゃないか?」
お兄ちゃんが言う。
そりゃそうだけど・・・。
「じゃあ、仕事、始め!!」
お姉ちゃんが、元気よく言う。
ポプリちゃんは、鳥小屋へ、お兄ちゃんとお姉ちゃんは畑へと向かった。
「さぁ、ダリ始めようぜ。
さっさと終わらせて図書館に行くんだろ?」
そう言って、カイちゃんも、私を引っ張りながら、動物小屋へ・・・。
図書館、行く予定があったんだっけ・・・。
指輪のおかげで、すっかり忘れてた・・・。

約四時間後。
私たちは、全ての仕事を終わらせた。
収穫物が多かったから・・・。
たぶん、これでも早く終わった方。
ポプリちゃんやお兄ちゃん、それにカイちゃんがいなかったら・・・
多分もっとかかってたと思う。
「ダリ、行くんだろ?」
一息ついて、カイちゃんが、私に聞く。
「あ、うん・・・。」
忘れてたけど。
「何〜〜??どこか行くの?」
ポプリちゃんが、聞いてくる。
「あぁ。図書館に用事があるから。」
カイちゃんが答える。
「ふぅん。行ってらっしゃ〜い。」
あれ?
てっきり、ポプリちゃんも行くって言うかと思ったのに・・・。
「さぁ、行くぞ。」
カイちゃんは、もう歩き始めてる。
「ちょっと待って!本、とってこないと・・・。」
まだ、本は家の中にある。
もってかないと、何の役もしない。
私は、そう言って家の中に入った。
机の上には、本と一緒に、指輪とネックレス。
少し迷ったけど、私は、両方つかんで、外に出る。
指輪とネックレスは、服のポケットに入れて。
本は、手に持って。
「「いってらっしゃ〜い。」」
お姉ちゃんとポプリちゃんの声に送られて、カイちゃんと牧場を出た。


   「ダリア」の読めない「梓」からの手紙

   そのために、夢見る花のもとへ向かう

   太陽とともに。

   手紙の『謎』は解けるのか―――


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