変な音がしたから、ドアの方を見ると、ドアがなかった。
ドアは、中の方に倒れて(?)て・・・
お姉ちゃんたちはあっけにとられたようにぽかんとしてた。
その後ろで、お兄ちゃんがやれやれ・・・、
とでもいうように首を振ってため息をついてる。
何があったの?
「お姉ちゃん・・・何をしてたの?
どうして、ドアが壊れてるの?」
何で、そんなところにいるの・・・?
「えっと・・・・・」
みんなが、家の中に入った。
お姉ちゃんは、どうしよう、というような感じで言葉を濁した。
カレンちゃんたちは、気まずそうな顔をしてる。
本当に、何をしてたの・・・?
「お前ら・・・ひょっとして・・・」
カイちゃんが、いつになく低い声で言う。
でも、その続きは聞けなかった。
カイちゃん、最後まで言ってくれなかったから。
私の顔を見て、やめちゃったから。
「ひょっとして・・・何?」
カイちゃん、お姉ちゃんたちが何してたか知ってるのかな?
「いや、いい・・・」
・・・きになるなぁ・・・
「カイ、よかったね?」
カレンちゃんが、笑いながら言った。
何が「よかった」・・・?
「や、やっぱりお前ら・・・」
カイちゃんの顔を見ると、赤くなってる。
まったく、話についていけない・・・
「おい、これ、直さなくていいのか?」
お兄ちゃんが、ドアを指差して言う。
確かに、このままだとだめだよねぇ・・・
「えっと・・・ゴッツさんに言えば直してもらえるかな?」
ゴッツさんは木こりさんだけど、大工さんもしてるって人。
熊みたいな、気のいいおじさん。
「じゃあ、ゴッツさんに言いに行ってくる!!」
「ちょっと待って!今日、土曜日だよ?」
お姉ちゃんが、外に出ようとした私をとめて、言う。
今日は、土曜日。それがどうしたんだろう。
「土曜日、ゴッツさん休みの日だよ?
たぶん、行っても開いてないと思う・・・」
あ・・・
「じゃあ・・・直すのに必要な道具、あるか?」
お兄ちゃんがお姉ちゃんに聞いてる。
それさえあれば、直せるのかな?
「ないと思う・・・」
ないのかぁ・・・
「グレイのところにならあるんじゃないか?」
カイちゃんが言った。
鍛冶屋さんだから・・・?
「あぁ、そうだね。
じゃあ、だりあ、行ってきてくれる?」
お姉ちゃんが、私に言った。
「うん、行ってくる。」
私は、外に出た。
「あ、俺も行く。」
カイちゃんも、行くの?
「いってらっしゃ〜い」
カレンちゃんたちの声に送られて、鍛冶屋さんに向かった。
雪に決意を持たせた花
氷の心にいつもいる花
その花は太陽を一途に想う
その想いは成就する
何年もかけて、成就する
花の願いは神の心を動かす願い
その想いは『運命』を変える想い
その『運命』はどこへ行き着く?
それは、誰にもわからない
神様でさえわからない―――