第34話・裏

「ふぅ・・・・・行ったね。」
外を見てだりあたちが牧場の外に出たのを確認してから、カレンさんが言う。
本来行くべきなのはカレンさんたちだと思うんだがなぁ・・・
「ねぇ、カレン。
私ってここでカイ君を見張ってさえいればいいんだっけ?
ほかに何かすることあったっけ?」
!?
カイを見張るって・・・何する気なんだよ・・・
いくらサプライズパーティだからって・・・
見張ることはないだろ、見張ることは・・・
「う〜ん・・・別にないかな。
ここで、セイヤ君と一緒にカイを見張るだけ。」
は?俺と?
「わかった。あ、だりあはランのところにお泊りだっけ?」
「うん。別に泊まる支度とかは必要ないけどね。」
そのまま、話は進んでいく。俺にはまったく話がわからない。
とりあえず・・・パーティについての話をしてるんだよな?
「ねぇ、セイはどう思う?」
今までの話についていけず、なおかつ話を聞いてなかった俺は・・・
当然のことながら答えられなかった。
「・・・・・。」
「・・・聞いてなかったの?」
静かな口調。実は、こういうのが一番怖い。
「・・・」
「セ〜〜イ〜〜?」
にっこり笑って、俺のほうに向かってくるクレア。
ほかの姫様方はどうなることかと(?)、見物している。
まぁ、きっと参加されるよりはマシだな・・・
「・・・悪かったから・・・、謝るからこっちに来ないでくれ・・・」
このまま来るとなると、いつものようになることがわかりきっている。
昔から、そうだからな・・・
「い・や♪」
そう言って、クレアはじりじりとにじり寄ってくる。
「ね〜、クレアさん、聞いていい?」
のんきな、場違いとも言えるような声。ポプリだ。
そのおかげで、クレアはポプリのほうに向かっていった。
「なぁに?ポプリちゃん。」
「クレアさんって、セイ君とどういう関係なの?
仲よさそうだし、付き合ってるの?」
・・・はぃ!?
付き合ってるって・・・・・・・なんてありえないことを・・・



「あはははははははh・・・・・・・・・」
思わず、笑い出してしまった。



「・・・・・・・」



クレアはそんなことを聞かれるとは思ってもいなかったらしく、無言で固まっている。
俺の笑い声とクレアの無言を肯定ととったのか、姫様方は一気に騒ぎ出す。

「ちっが〜〜〜〜〜〜〜〜〜う!!!」
クレアの雄叫び。やっと固まっていたのがなおったらしい。
「え!?違うの?!」
姫様方は、がっかりしたように言う。
がっかりしなくていいからさ・・・
「違うよ。クレアは俺の妹。だから、仲いいのは当たり前。違うか?」
「えぇっ!?兄弟だったの!?」
クレアは姫様方に教えてなかったのか・・・
ってか・・・だりあつながりでわからないのか?普通。
クレアはだりあの姉で、俺はだりあの兄なんだから・・・
「・・・セイヤ君は同い年だって言ってなかった?クレア。」
あぁ・・・だから、兄弟だとは思ってなかったのか。
こんなに似てない双子も珍しいからな。
「同い年だよ?私たち、双子だから同い年じゃないとおかしくない?」
双子で違う年なんてのはいないよなぁ。
「そうなんだぁ。じゃあ、付き合っては・・・」
見事に姫様方の息はぴったりとそろっている。
「「いません。」」
それに負けじと(?)、こっちも息が合う。
クレアと付き合うのは嫌だな、うん。
こいつと付き合ったら絶対苦労させられるからな。

「えっと・・・で、グレイとクr・・・」
「あ!だりあたちが帰ってきた!!
あの二人は自分で選ばせればいいにしよ!」
ランさんが言おうとしたことを遮り、クレアが声をあげた。
だりあたちが牧場に入ってきたのを見つけたから。
別に、そんなにあわてる必要もないと思うんだがなぁ・・・


   綺麗に咲いた花一輪

   花を守るように周りに咲くは麗しき花々

   それを見守るは優しき月

   それはずっと変わらない

   きっと、一生変わらない

   これから先、何があっても変わらない

   雪と氷も、いるのだから―――

   雪と氷も、花を守るから―――


   太陽を招きパーティを

   それは太陽と花のために

   二人を祝福するために

   これから先に起こることも乗り越えることが出来るように

   幸せな時間はこれからも長く続く・・・?



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