「こんなもんかな」 「二時間ぐらいで直せてよかったな。 ・・・なんか不恰好だが。」 「・・・気にするな、セイヤ。」 「ちびカイ・・・少しは気にしろよ」 カイちゃんとお兄ちゃんが、直ったドアを動かしながら言ってる。 二人で、がんばって直してくれた。 「あ、終わった?お疲れさま〜♪」 お姉ちゃんが、手に持ったクッキーを口に入れながら言う。 それ・・・サイバラさんに持ってくために作ったんだけど・・・ 「・・・はぁ・・・」 「なぁに?セイ?」 深いため息をついたお兄ちゃんに、お姉ちゃんが聞いた。 「いや、なんでもない・・・」 「そう?」 なんか・・・面白い。 カレンちゃんたちは声を殺して笑ってる・・・ 「ダリ、これ返しに行くか?」 「あ、うん。」 使い終わったら返しに行かなきゃ・・・ 「あ!ダメだよ〜」 ・・・え? 「カイはここでお留守番。 今日と明日ね。」 「「・・・は?」」 ポプリちゃん、ランちゃんの言葉に私とカイちゃんの頭の上には??が浮かぶ。 何で? 「だから、だりあちゃん。 カイはおいてみんなで行こう♪」 え・・・っと・・・? 「ほら、行こ!!」 私は意味がわかってないのに・・・ ポプリちゃんたちが、私の腕を引っ張る。 そして、そのまま牧場の外まで。 「えっと・・・?」 「どうしたの?」 状況がよくつかめてない私に平然と聞いてくる皆様。 「私は何でこんなことになってるの・・・?」 「え?明日、カイの誕生日でしょ? 誕生日パーティ開くからその準備♪ ごめんね?これからパーティまでカイに会わせないから♪」 あ〜・・・カイちゃん、明日誕生日だっけ? 誕生日プレゼント・・・用意してないや。 「カイくんに会えないの、いや?」 黙り込んだ私にエリィちゃんが聞いてくる。 そういうわけじゃないんだけど・・・ 「ううん、そういえばもうカイちゃんの誕生日なんだなぁ、と思って。」 正直言って、忘れてた。 『指輪』のことで精一杯で・・・ 「え!?じゃあ・・・ プレゼント用意してない?」 「うん・・・」 カレンちゃんの驚きの声に正直に答える。 全く考えてもいませんでした。 ごめん、カイちゃん。 「それならプレゼントも買いに行かなきゃね。何にする?」 何がいいかなぁ・・・ 「バンダナ・・・」 そういえば、毎年バンダナあげてた。 ・・・カイちゃんがいなくなった年まで。 毎年毎年、あきもせずにあげてたなぁ・・・ そんなのでもカイちゃん喜んでくれたし・・・ 「バンダナ?」 みんなの声が揃ってる・・・ 「うん。前まで、毎年バンダナが恒例だったんだ。」 「あ、じゃあひょっとして・・・ 今してるバンダナもだりあちゃんがあげたやつ?」 今してるやつ・・・・? えっと・・・ 「紫色の? あれは・・・多分そう。」 そういうと、なぜかみんな納得したように頷いている。 「どうしたの?」 「え?カイがどうしてもバンダナ取らなかった理由がわかっただけだよww」 へ? 「カイ君がバンダナ外してるところ、見たことないんだ。」 「どんなにはずさせようとしたって拒否したからねぇ・・・」 「ポプリが他のプレゼントしようとしてもいらない。って言ったし・・・」 「その理由、とっても気になってたのよv」 ランちゃん、マリーちゃん、カレンちゃん、ポプリちゃん、エリィちゃんの言葉。 「そ、そうなの・・・?」 「うん」 みんな、異口同音に声をそろえていった。 そんな話をしてるうちに、鍛冶屋さんについた。 花たちの長年の疑問が今解ける ダリアの花の言葉によって それはひどくあっけないもの そしてとてもうらやましいもの ダリアが想われているという証拠なのだから――― |