「こんにちわ〜」 みんな、勢いよく鍛冶屋さんの扉を開けて言う。 サイバラさんとグレイ君は目が丸くなってる? 「えっと・・・これ、返しに来ました。」 カイちゃんがいないと何だか心細いけど、がんばらないと。 「あぁ・・・ちゃんと直った?」 「う、うん・・・」 ・・・やっぱり、ちょっとおびえちゃうかな・・・ 「これは?」 「それね、だりあちゃんが作ったんだよwおいしかったww」 サイバラさんの問いに、ポプリちゃんが答える。 「だりあさんが? それは楽しみにいただくようにしよう。」 「口に合うかはわかりませんけど・・・」 でも、おいしく食べてもらえるとうれしい。 一生懸命作ったものだから。 「大丈夫だよ。この爺さん、何でも食べるから。」 「これ、グレイ!!その言いようはなんだ!!」 グレイ君が、サイバラさんに怒鳴られた。 いつもこんな感じなのかな? 「本当のこと言って何が悪いんだよ!?」 「ほかに言いようがあるじゃろう!?」 あらら・・・口論が始まりそう? 「またやってるよ・・・ だりあちゃん、もう用事は済んだ?」 「え?あ・・・う、うん。」 「じゃあ、巻き込まれる前に逃げますか。 見物も楽しいんだけどね〜」 カレンちゃん・・・楽しんでていいものなの? 「そうだね。じゃ、サイバラさん、グレイ、私たち帰りますんで。 グレイ!!支度あるんだから逃げちゃダメだよ!?」 ランちゃんが言う。 逃げるって・・・・・? 「おぉ、だりあさん、また来るといい。」 「・・・わかってるよ」 グレイ君も大変だなぁ・・・ 「ほら〜、だりあちゃん、置いてくよ〜?」 え?あ、早・・・ みんな、もう外に出てる。 「じゃあ・・・おじゃましました。 トンカチ、貸していただいてありがとうございました。」 そういって、私も外に出た。 「で?何あげるの?だりあちゃん。」 歩きながら、カレンちゃんがいきなり聞いて来た。 え?あ、あぁ・・・ 「バンダナ。芸がないけど、そのぐらいしか思い浮かばないから・・・」 「じゃあ、買いに行く?」 にこにこ、にこにこ。 なんか、みんなして微笑んでる・・・ 何だか怖いです、皆様。 「ね、だりあちゃん。」 まだ、笑いながらカレンちゃんが何かを言い出す。 「何?」 「私たち、カイのバンダナ取ったところ見たことないんだ。」 そ、それが何なんだろ・・・? 「だから、だりあちゃんにお願い!!」 ランちゃんが両掌を合わせた格好で言う。 「カイのバンダナ、外させて!!」 カイちゃんのバンダナ? 「それって私に言うことじゃないんじゃないの?」 「え?だりあちゃんに言うことだよww だって、だりあちゃんが言えばカイは逆らえないもんww」 ポプリちゃんがご機嫌な笑顔で言う。 そ、そんなことは・・・; ってか、ポプリちゃんカイちゃんのことが好きなんじゃなかったっけ? 「だから、お願い。ね?」 マリーちゃんとエリィちゃんまで・・・ 「私の予想だとさ〜、あのバンダナの下ははげなんだよ〜」 カレンちゃんがいtt・・・えぇっ!? 「あ〜、確かにそうかも〜 バンダナの下から髪の毛出てないもんね〜」 ポ、ポプリちゃん・・・? 「あ、謎って言えばグレイの帽子の下も謎だよね〜 あれはどんな理由なんだろ・・・」 「下だけじゃないよ〜、グレイ君は。 あのUMAも謎じゃない?」 「あ、あの『未確認生命物体』?」 話が変わった・・・? 「『未確認生命物体』?」 「うん、『UMA』ってね、『未確認生命物体』って意味なんだって。」 マリーちゃんが教えてくれた。 そうなんだぁ・・・ って、違う違う・・・・ 「あ、私たちは先に宿屋に行ってるね。」 ランちゃん、ポプリちゃん、エリィちゃん、マリーちゃんが途中で別れた。 で、私はまたカレンちゃんとてくてく歩き出す。 「ただいま〜 母さん、バンダナって売ってたっけ?」 ついたところは雑貨屋さん。 雑貨屋さんって・・・バンダナって売ってるの? 「だりあちゃん、こんにちは。元気にしてるかい? バンダナなんて売ってるわけないだろう? 何を言ってるんだい?ここは雑貨屋だよ? 第一、バンダナなんて何に使うんだい?」 ほら、やっぱり・・・・・ 「カイへの誕生日プレゼント。 だりあちゃんからのね。」 えっと・・・? 「そうかい・・・ でも、ないものはないからしょうがないねぇ・・・ あぁ、だったら作ったらどうだい? そのほうがカイ君も喜ぶんじゃないかい?」 「母さん、もうそんな時間ないよ。 カイの誕生日明日だし。 パーティの支度とかあるし。」 カレンちゃんとサーシャさんって・・・よく似てる。 何だか、会話を聞いてて思った。 「大丈夫だよ、あんたじゃないんだから。 だりあちゃん、どうする?」 「えっと・・・」 「ちょっと母さん!! 私じゃないんだからってどういう意味よ!?」 私の言葉を遮ってカレンちゃんが叫ぶ。 でも、なんかそれもわかる気がする。 「そのままの意味だろう? どう見たって、お前よりだりあちゃんのほうが器用だよ。」 ため息をついて答えるサーシャさん。 私もそんなに器用ってわけじゃないんだけどなぁ・・・ 「で?どうするんだい?」 「作りたくても布とかないんで・・・」 布がなければ作れないからなぁ・・・ 「あぁ、それもそうだね。」 「どうする?だりあちゃん。 諦めて宿屋戻る?」 「ん〜・・・うん。」 カイちゃんには悪いけど、プレゼントは遅れちゃうな・・・ 「じゃあ、母さん、私たち行くから。」 「はいはい。今日は向こうに泊まるんだろう?」 「うん。じゃあね。 だりあちゃん、行こう。」 「ありがとうございました。おじゃましました〜」 私たちは、雑貨屋を出て宿屋に向かった。 『ダリア』の花は不思議な花 全てのものを元気付ける、そんな笑顔を持った花 その笑顔は『太陽』の為に それならば・・・・・・・ その『太陽』がいなくなったとき 「ダリア」の花はいったいどうなる? |