36話


から〜んっ

「あ、帰ってきた〜
だりあちゃん、バンダナ、あった?」
ポプリちゃんが、何かを貼り付けながら、言う。
・・・・・折り紙の輪っか?
「ううん、なかった。
カイちゃんには悪いけど、また今度にしてもらおうかと思って。」
「そっかぁ・・・
でも、カイはだりあちゃんがいればいいって言うよ、きっと!」
どうして・・・そんな断言ができるの?
なんか、ポプリちゃん変わったなぁ・・・
「あ、おかえり!!」
「ただいま。ラン、やることは何がある?」
二階からランちゃんが降りてきた。
「だりあちゃんは私と一緒に料理。
カレンはポプリと一緒に飾りつけ。わかった?」
「え・・・ラン〜、私も料理やりたいんだけど・・・」
カレンちゃんが言った途端、ランちゃんの表情が変わった。
「ダメ!!絶対ダメ!!
カレン、あなた大量殺人する気!?」
えぇ!?
「た・・・大量殺人・・・?!」
「何人聞きの悪いこと言ってるのよ、ラン!!」
私が驚くのと同時に、カレンちゃんがすごい勢いで否定する。
「カレン、毎回毎回、あなたの作る料理って黒こげよね?」
黒焦げ・・・
「・・・うっ・・・」
「それを毎回毎回ジェフさんやリックに食べさせてるよね?」
「うぅ・・・」
ランちゃん・・・カレンちゃんを押してる・・・
「黒焦げのたくさん食べるとがんになりやすくなるって知ってる?」
「・・・知らない。」
なんか・・・面白いかも。
「カレンちゃん、ランちゃん、支度しないの?」
ポプリちゃんが、もっともなことを言った。
「「あ・・・」」
二人は、顔を見合わせた。
「早くやって、終わらせてお話しようよ。
はい、カレンちゃん。」
「はいはい・・・」
ポプリちゃんがカレンちゃんに渡したのは大量の折り紙。
「じゃあ、だりあちゃんはこっちね。」
私は、ランちゃんと一緒にお店の奥に。
初めて入るなぁ・・・
「きゃぁっ!」
奥に入った途端に、叫び声が。
見ると、マリーちゃんが指まで切ってた・・・
「マリー・・・エリィ、マリーの手当てしてあげて。
そしたらポプリたちの手伝いね。
こっちは私たちでやるから。」
えっと・・・?
二人ともお店の方に戻って、私たち二人は料理をし始めた。
やっぱりランちゃん、手馴れてるなぁ・・・

夜になって。
今日やる料理は、全て終わったみたい。
つ、疲れた・・・・・・・・
明日はケーキとか生菓子作るんだって。
「終わった〜〜〜!!」
飾り付けの準備も終わったみたい。
「私たちも表に出ようか。
だりあちゃん、おなかすいたでしょ?」
「・・・うん、ちょっと・・・」
ずっと動いてて、気にしてなかったけど一息ついたらおなかがすいてきた。

表に出ると、もう飾り付けまで全部できていた。
「あれ?飾り付け、明日するんじゃなかったの?」
「結構早く終わって、クリフ君とグレイがいたからやってもらっちゃった♪」
笑って言うポプリちゃん。
クリフ君、グレイ君は何だか疲れた顔をしている。
・・・よっぽど使われたんだろうなぁ・・・
「お疲れ様、二人とも。」
少しだけ・・・少しだけだけどランちゃんが気の毒そうに言う。
あれ?そういえば・・・ダッドさんは?
ぐるっと一周見渡したけど、ダッドさんは見当たらない。
「どうしたの?どこか変?
それなら直してもらう?」
「ううん。ダッドさんがいないなぁ、と思って。」
カレンちゃん、さすがにこれ以上働かせるのはかわいそうかと・・・
「え?お父さん?
デュークさんのところだよw」
笑顔で言うランちゃん。
お店放って行くような人じゃないと思うんだけどなぁ・・・
ひょっとして、追いd・・・まさかね。
「さぁ、ご飯食べて寝る準備しよう☆」
「うんっ!!」

「おいしい・・・
だりあさんって、料理上手なんだね。」
なんか、明日の分にしては多いな、と思ってたら夕飯も作ってたみたい・・・
「あ、本当だ・・・
あのクッキーも上手かったけど・・・」
クリフ君とグレイ君が何だか意外そうに言う。
そんなに意外かなぁ・・・?
「だりあちゃんは才色兼備なんだもんね!!」
ポプリちゃん・・・///
「あ、照れてる〜〜ww
だりあちゃん、かわいいv」
ランちゃんまで・・・

「ふぅ〜・・・おなか一杯☆」
カレンちゃんが満足そうに言う。
確かに、いっぱい食べてた。
「これでお酒があればいいんだけどな〜・・・」
「ダメでしょ。未成年なんだから。」
・・・え?
「えぇぇぇぇっ!?」
お、思わず・・・叫んじゃった・・・
「え?知らなかったの?」
「う、うん・・・」
いつもお酒飲んでるから、てっきり成人してるのかと・・・
「私とカレンが19。
で、エリィとマリーが18、ポプリとグレイが17。
クリフは・・・何歳だっけ?」
「18になったよ。」
み、みんな・・・未成年だったの?
「だりあさん?」
気付くと、目の前にグレイ君の顔が。
「きゃぁっ!」
「そ、そんなに驚かなくっても・・・」
「ご、ごめんなさい・・・」
思わず、声を上げちゃった・・・
傷つけちゃったかな・・・
「だりあちゃん、上行こう♪♪」
ポプリちゃんが階段のところで私を呼んだ。
「あ、うん。」
私たちはみんな、上に上がった。
後は、寝るだけ・・・?


   ダリアの花の思うこと

   何よりも愛しいみんなのこと

   かかわる全ての幸せを

   自分が幸せになるよりも大切に

   ダリアの花は気付かない

   自分が笑えば周りが幸せになってくれることを

   ダリアが幸せならば幸せになってくれるものがいることを―――


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