songs 3 sun



「気をつけて。
外の世界は、あなたたちが知らないことばかりですからね。
ミネラルタウンなら大丈夫だと思いますが・・・。」
マザーが、心配そうに言っている。
・・・何回聞いたと思っているの?
もう、さっきから何回も何回も。
いい加減、聞き飽きるっていうの!!
私はさっさと行きたいのに・・・。
どんどん、いらついてきた。
制御できなくなる可能性、あり・・・?
ヤバ・・・・・・・・。
そういや、制御リング・・・・・つけて、ない・・・。
「マザー、俺たちは大丈夫ですよ。
いやになったら、帰ってきますから。」
月華が言う。最後のは、きっと本心じゃないな。
でも、おかげで、マザーがこれ以上言うのをあきらめてくれた。
月華はマザーの扱いがうまいから・・・♪
私のいらつきは、おさまった。よかった・・・・・。
「じゃあ、そろそろ行きますね。」
私たちは、魔方陣の上に乗る。
いろいろな幾何学模様が書かれた魔方陣。
やっと、行ける。
「あ、まちなさい!!」
マザーが言う。・・・今度は、何?
いいかげん、行きたいのに。
また、いらつき始める。
「これを。」
マザーは、私たちに袋に入った何かを差し出した。
私のは金の、月華のは銀の袋に入った何か。
手のひらぐらいの大きさの。
「マザー、これは・・・?」
とりあえず聞いてみる。
まぁ、悪いものではないだろうけど。
「お守りです。
今開けては駄目ですよ?
あなた方に、大切な人が出来たら、開けなさい。
もちろん、その前に帰ってきてもいいですけどね。」
マザーのイタズラっぽい笑み。
その笑顔を見ながら、私たちは、それを受け取った。
でも、開けることはないだろう。
・・・私には、月華だけだから。
月華が私の「大切な人」だから。
そして、今度こそ、本当に出発。
「「マザー、お元気で・・・」」
私たちは、そろって言う。
「あなた方もね。
連絡を待っていますよ。」
私の視界が、ゆがむ。
そして、マザーが見えなくなった。
私は、目を閉じる。
きっと、次に見えるのは―――


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