私は、目を開けた。 目の前には、きれいな牧場が―――なんてことはなかった。 目の前には、これ以上はない!ってぐらいに荒れ果てた牧場。 ここで、生活しろと? 「月華・・・ここ?」 唖然として、隣にいる月華に聞く。 「そうだろうね。 ま、いいんじゃないの? これからきれいにしていけば。」 月華がいう。 確かに、そうなんだけどさ・・・ 私は、きれいに整備された牧場を想像してた。 なのに、こんなところだったなんて。 「陽華、ちゃんと制御リング、つけとけよ? ここは神殿じゃないんだから。 後始末する俺の身にもなれ。」 「わかってる。 あとで、ちゃんとつけとくよ。」 制御リング・・・あれ、嫌いなんだよね・・・。 「今つけろよ。」 月華は、あきれているらしい。 ため息をつきながら言っている。 「いいじゃん。ね?」 「まったく・・・」 また、ため息。 「月華〜〜。 ため息ばっかついてると、不幸が逃げてくよ?」 世間でよく言われてるらしい、迷信。 実際に、聞いたことがあるってわけじゃない。 「・・・誰のせいだ。 それに、間違えてる。 幸せが逃げるんだ。不幸が逃げれば、それでいいじゃないか。」 あ・・・・・。そうだっけ?? また、月華にため息つかれちゃった・・・。 「おや、君たちは?」 誰かが、来た。 |