songs 4 moon



目を開けると、そこには荒れ果てた牧場が・・・。
マザーたちのしそうなことだ。
きっと、これを見れば、あきらめるとでも思ったんだろう。
そうはいくか。
むしろ、やる気が起きてきた。
「月華・・・ここ?」
唖然としてるらしい陽華が俺に聞く。
きっと、きれいな牧場だとでも思ってたんだろう。
「そうだろうね。
ま、いいんじゃないの?
これからきれいにしていけば。」
陽華が黙り込んだ。
大体、考えていることはわかる。
ああ、そうだ。これは言っておかないと。
「陽華、ちゃんと制御リング、つけとけよ?
ここは神殿じゃないんだから。
後始末する俺の身にもなれ。」
陽華は制御リングが嫌いだから、今はつけていない。
神殿なら、許された。でも、ここは神殿じゃない。
他の人がいる「街」だ。
「わかってる。
あとで、ちゃんとつけとくよ。」
「あとで」・・・?
陽華の「あとで」は、実行されたためしがない。
今度は、実行させないと・・・。
自然と。ため息が出た。
「今つけろよ。」
「いいじゃん。ね?」
陽華の言葉で、またため息が・・・
「まったく・・・」
「月華〜〜。
ため息ばっかついてると、不幸が逃げてくよ?」
知識として知っている、迷信。
「・・・誰のせいだ。
それに、間違えてる。
幸せが逃げるんだ。不幸が逃げれば、それでいいじゃないか。」
不幸が逃げてくれるんなら、うれしいことだ。
そんなことだったら、みんなため息ばかりつくだろう。
ため息が出る。
こればかりは、どうしようもない。
「おや、君たちは?」
誰かがこっちに向かって呼びかけた。
そっちこそ、誰だよ。


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