目を開けると、そこには荒れ果てた牧場が・・・。 マザーたちのしそうなことだ。 きっと、これを見れば、あきらめるとでも思ったんだろう。 そうはいくか。 むしろ、やる気が起きてきた。 「月華・・・ここ?」 唖然としてるらしい陽華が俺に聞く。 きっと、きれいな牧場だとでも思ってたんだろう。 「そうだろうね。 ま、いいんじゃないの? これからきれいにしていけば。」 陽華が黙り込んだ。 大体、考えていることはわかる。 ああ、そうだ。これは言っておかないと。 「陽華、ちゃんと制御リング、つけとけよ? ここは神殿じゃないんだから。 後始末する俺の身にもなれ。」 陽華は制御リングが嫌いだから、今はつけていない。 神殿なら、許された。でも、ここは神殿じゃない。 他の人がいる「街」だ。 「わかってる。 あとで、ちゃんとつけとくよ。」 「あとで」・・・? 陽華の「あとで」は、実行されたためしがない。 今度は、実行させないと・・・。 自然と。ため息が出た。 「今つけろよ。」 「いいじゃん。ね?」 陽華の言葉で、またため息が・・・ 「まったく・・・」 「月華〜〜。 ため息ばっかついてると、不幸が逃げてくよ?」 知識として知っている、迷信。 「・・・誰のせいだ。 それに、間違えてる。 幸せが逃げるんだ。不幸が逃げれば、それでいいじゃないか。」 不幸が逃げてくれるんなら、うれしいことだ。 そんなことだったら、みんなため息ばかりつくだろう。 ため息が出る。 こればかりは、どうしようもない。 「おや、君たちは?」 誰かがこっちに向かって呼びかけた。 そっちこそ、誰だよ。 |