トマトが、また戻ってきた。 ・・・帰るんじゃなかったの? 「すっかり忘れていたよ。 君たちの名前は?」 そんなことで、戻ってくるな。 「俺はリュヌ。クレール デュ リュヌ。 で、こっちはソレイユ。リュミエール デュ ソレイユ。」 月華は、マザーに言われたとおりの名前を言った。 何でなのかはわからない。 でも、この名前を使えって。 別に、月華と陽華でいいじゃない。 でも、それはいけない。だって、これも「条件」の一つだから。 「名字が違うのかい? 君たちは兄弟なんだろう?」 そんなの、こっちが聞きたいわよ!! まったく・・・。 「いえ、名字はフルールです。 さっき言ったのは、名前なんで・・・。」 月華、ナイスフォロー(?)!! でも、なんか変だけど・・・。 だって、名字の方が名前より短いし・・・。 「そうなのかい? 名字の方が、短いなんて、おかしいねぇ。」 トマトは、大声で笑っている。 ・・・なんか、ムカツク。 「オカシイデスカ? ソウデスヨネ。オカシイデスヨネ。ドウゾ、思う存分笑ってクダサイ。」 「言霊」を存分に乗せて、言った。 さっさと帰れ、このトマト。 トマトは、びくっとして、言った。 「いや、ごめんよ。少し、変わってると思ったものだから・・・。」 そう、変わってる。 それは、トマトと同意見。 でも、このトマトは気に入らない。 「じ、じゃあ、私は帰るから。 何か、困ったことがあったら、何でも言ってきていいから。」 そう言って、トマトは走って逃げていった。 もう、二度と来るな。 |